旅の思ひ出04|ネパール編(1998/11/04-1998/11/13)

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0)今回のルート(1998/11/04-1998/11/13) 

ネパール編:ポカラ→チトワン国立公園→カトマンズ

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1)パンが美味い!ポカラ

ゴーラクプルから長距離バスでネパール国境まで向かい、バスを乗り継いでようやくネパールのポカラにたどり着きました。ポカラに宿をとって長旅の疲れを癒します。到着したのが夜だったので泥のように眠りました。

翌朝、目を覚ましお腹がすいていたので朝食をとろうと階下に向かいます。するととても良い匂いのパンがあります。インドではずっと米かナンを食べ続けていたのでパンがあるだけで、ちょっと感動してしまいます。しかも焼きたてのようでとても香ばしい匂いがします。しかも、外をみると遠くの方に雄大なヒマラヤの峰々が見えます。ネパールに入国したのが11/4なのでもう完全に季節は秋です。気持ちの良い空気に包まれています。

このようにネパールは非常に快適なため、インドに疲れた多くのバックパッカーがさまざまな誘惑に誘われてしばらく根を張ってしまうと言われています。

ここに来ると、もう一度あの喧騒の国インドに戻る気力が萎えてしまい人も少なく、穏やかな感覚に包まれているネパールにしばらくお世話になろうと思うのもうなずけます。

ポカラは穏やかな気候だったので、これまでの旅のようにあまり生き急いでジタバタ観光地を巡ることはせずに、レンタサイクルで行動できる範囲で自然と触れ合うスタイルで数日過ごしました。お腹が空いたら宿に戻って香ばしいパンをいただく。人も穏やかだし、非常に快適です。

2)チトワン国立公園|安物買いの銭失い

ポカラ発のチトワン国立公園ツアーは、ポカラの旅行代理店がどこもかしこも扱っています。
やはり価格は交渉になります。相場はあるようでいて曖昧なところも多く、どのぐらいのツアーを申し込めば適切なのかわかりません。Rs.600~Rs.800ぐらいまでバラツキがありました。(1998年当時のレートはRs.1=約2円)価格交渉をしながらも、一抹の不安をおぼえます。

話はそれますが、以前、中国の内蒙古を旅行したときに旅行会社がフフホト駅前に詰めていて、駅舎から出た途端、20人ぐらいの集団に囲まれて身動きが取れなくなったことがありました。「内蒙古ツアーをするならウチだー!」ということでやいのやいのとなったわけです。8-9社に価格を聞く羽目になりましたが、1泊2日のツアーで300元(約5,000円程度)ぐらいが相場のようでした。ところが、集団に囲まれてしまったので、「一番安いところにする!」とやらないと向こうも引いてくれないのです。結局、200元(3,400円程度)のツアーを申し込んだのですが、客引きの女性の上司も納得していない。200元のツアーでは割に合わないものだから、本当はもっと見ごたえのある砂漠があるのに、そこを案内してくれず適当な場所でお茶を濁される始末。誰も得をしない結果になってしまいした。

そのようなことが、ここネパールでまた再現されてしまいました。いくつか代理店を聞いておおよその相場を知ったら適当なところで手を打てばよかったのですが、どうしてもインド式で一番安いところを狙おうとしてしまいます。
結果、Rs.600を提示してきた会社で2泊3日のツアーを申し込んだのですが、完全にお茶を濁したようなツアーになってしまいました。最終日の朝は、バードウォッチングだったのですが、ガイドと宿の付近を30分ほど散歩しただけ。あたりにいる鳥を見つけては「ほら、あそこにいるぞ。」というお粗末な内容でした。

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そんなチトワン国立公園ではありましたが、ゾウの上に乗ってジャングルを散歩するのは、思った以上にスリリングで愉快な時間でした。少しばかりお金を出しておけば、この場所のツアーをもう少し楽しめたのだろうと思うと残念です。

3)カトマンズを歩く

■信仰の町カトマンズ

チトワン国立公園のサファリツアーを終え、カトマンズへ旅の舞台を移します。

道中のバスの車窓を観ながら感じていたのですが、ネパールの風景を見ているとなんだか昔の日本の田舎に来たような感覚におそわれます。下の写真は三重の丸山千枚田の写真ですが、このような光景がネパールには広がっていました。

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カトマンズ市内に着くと、日本では一旦役目を終えた中古車が輸出されて現役として活躍しています。ますます日本にいる感覚をおぼえてしまいます。

カトマンズで過ごしていると、一体この国はどの信仰を中心にしているのだろうと思ってしまいます。

チベット仏教の施設であるボダナート

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ヒンドゥー教の寺院であるパシュパティナート

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そして、かなり魅力的なのがカトマンズからほど近いところにある仏教寺院の集まる古都パタン

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パタンは、このダルバール広場がとても思い出深く36枚フィルムをこの場所だけで一本使い果たしてしまいました。ただ、ワタシの写真の技術があまりにも稚拙なため、帰国後、誰にもこの地の魅力を伝えきれなかったという如何ともし難い状況になってしまいました。

残念ながら2015年4月25日のネパール地震でカトマンズや周辺地域は甚大な被害を負ってしまいました。こちらの写真のような姿は、もうお目にかかれないのかもしれません。

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■生贄祭り|ダクシンカリ

カトマンズの主だった寺院や町並みも堪能し、そろそろネパールの旅も終わりかなと思いながらガイドブックをめくっていました。すると、毎週火曜日にニワトリやヤギを生贄する儀式を行う寺があるらしい。カトマンズからバスで1時間ぐらいのところにある「ダクシンカリ」という寺院なのだそう。奇遇だ!今日は火曜日!

理科の人体模型をみただけで少し気分が悪くなった記憶があるものの、なかなか生贄などを拝む機会はないだろうと思い、バスに乗り込みます。

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人でごった返している寺院。祭壇に一人ナタを持ったオトコ。生贄を捧げたい人々は、オトコに心付けを渡し、ニワトリやヤギをそれぞれ託します。オトコは、持っていたナタを使って次々と生贄を捧げます。

ここまで露骨な生贄の光景を拝むことは後にも先にもなく、しばらくみいってしまいました。ほとんど途切れることなくニワトリとヤギが捧げられていきます。ニワトリが10-15匹捧げられるとヤギが1頭という割合で続きます。このような光景をみると日々の食事で命をいただいているのだと思い知ります。生贄になって祭壇に捧げられた後は、すべからく皮をはいで食べられる状態に変わり果てていました。

4)インド後編へ 

ネパールにもう少し長くいたかったのですが、そろそろインドに戻らなければということで、ガンジス川沿いのヒンドゥー教の聖地であるヴァラナシへ向かいます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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